日本ワインブドウ栽培協会(JVA)が、クラウドファンディングを開始! 「日本ワインの未来を救え! 世界基準の「ワイン苗木」の原木園を設立へ」—— 高品質で多種なワインブドウを育てる苗木の基盤づくりへ。

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ワインブドウ生産者と日本ワインの未来を守るためには、いま動くしかない!

ワイン造りは、ブドウから。ブドウ作りは、苗木から。

 一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)は、日本ワインのさらなる品質向上と持続可能なワインブドウ栽培を実現するため、クラウドファンディングを開始します。

 本プロジェクトでは、ウイルスチェック済みの健全な苗木の安定供給を目指し、日本の気候に適した品種・クローンを見つけるために、世界各国の多様なブドウ品種やクローンを輸入して、それらを管理できる「原木園(母樹のライブラリーのようなブドウ園)」を設立します。

 この取り組みにより、日本の生産者が安心して高品質なブドウを栽培し、世界に誇れる魅力溢れる日本ワインを生み出せる環境を整えていきます。

日本ワインの未来を救え! 世界基準の「ワイン苗木」の原木園を設立へ

プロジェクトページはこちら → https://readyfor.jp/projects/jva

日本ワインは、いま危機的な状況にある

 近年、日本ワインは品質が向上し、世界でも評価されるようになってきました。しかし、その裏で昨今の気候変動によるブドウの病害リスクの増加への適応の遅れが進行し、今後の品質低下が懸念されています。

 実はいま、日本ワインは危機的な状況にあるのです。

その主な原因は 二つあります。

1. ウイルスが蔓延し、ブドウの品質が低下している

 ワインの原料となるブドウの樹がウイルスに感染すると、収穫量の減少、果実の着色不良、糖度の低下などが発生し、ワインの品質が大きく損なわれます。

 実際に、日本のブドウ畑の約50%の樹がウイルスに感染しているというデータもあり(ヨーロッパの感染率は約20%と日本の2分の1以下)、放置すれば日本ワインの品質低下は避けられません。ウイルスは一度感染するとブドウの樹から取り除くことはできません。

 世界の主要ワイン産地では、ウイルスチェック済みの健全な苗木を使用することが一般的ですが、日本ではその供給体制が整っていないため、病害のリスクを抱えたまま栽培が続けられているのが現状です。

「トマト輪転ウイルス」に罹患したブドウの樹。収穫量が減っているのがわかります。※結実不良は他の原因でも発生します
「リーフロールタイプ3」に罹患したブドウの樹。葉っぱが丸まり、枯れたように赤色になっている。これによりブドウの房の着色が悪くなる

2. 日本の多様な気候に合った品種がまだ見つかっていない

 日本は南北に長く、寒冷地から温暖地まで多様な気候を持っています。しかし、各地域に最適なブドウ品種の選定が進んでおらず、適地適作が確立されていません。

 さらに、近年の気候変動により、これまで安定して栽培されてきた品種でも生育が難しくなるケースが増えています。今後は、日本の多様な気候に適応できる新品種を導入・試験し、より持続可能なブドウ栽培の方法を模索する必要があります。

 また、日本国内で流通しているワイン用ブドウの品種数は、諸外国と比べて著しく少ないのが実情です。たとえば、日本で利用可能な品種は約63種にとどまるのに対し、フランスでは422種、アメリカでは550種もの品種が登録・活用されています。この差は極めて大きく、日本の造り手がそれぞれの土地に合った理想的な品種を見つけるうえで、大きな障壁となっています。

そのために、JVAは「原木園」を立ち上げる!

 この問題を解決し、日本ワイン産業が持続的に発展していくために、JVAは長野県東御市に「原木園(母樹園)」を設立します。

 ここで ウイルスチェック済みの健全な母樹を育て、多様な品種のブドウを供給できる体制を整えます。

「原木園(母樹園)」とは?

JVAが長野県東御市に設立する原木園のイメージ図

 「原木園(母樹園)」とは、ワイン用ブドウの苗木のもと(母樹)を育てる特別な畑です。ここで育つブドウの樹は、病気やウイルスにかからないよう厳しく管理され、健全な苗木の基盤となります。

 フランスやドイツ、アメリカといった世界のワイン産地では、半世紀以上前からこの「原木園」を整備し、ウイルスチェック済みの苗木を各地域の生産者に供給する体制が確立されています。しかし、日本ではそうした仕組みがなく、生産者は病害リスクの高い苗木を使用せざるを得ない、または、欲しい品種が入手できない状況が続いています。

 原木園をつくることは、日本でのワイン造りに不可欠なこと。JVAは、日本ワインの未来のために、ウイルスチェック済みの健全な苗木を増やし、日本各地の生産者が安心してブドウ栽培を行える仕組みをつくります。

 現在、JVAには、267名の会員(2025年4月時点)が参加しています(うち約150名がブドウ栽培関係者)。会員には、ブドウ栽培者やワイナリーはもちろんのこと、苗木生産者、酒販店、さらには一般のワイン愛好家の方々まで、幅広い立場の方がいらっしゃいます。 特に注目すべきは、ワイン用ブドウ苗木を生産している全国の苗木業者のうち、約9割がJVAに加盟しているという点です。 これは、JVAが日本のブドウ苗木の健全な普及と技術の共有において、業界の中核的な役割を果たしていることを示しています。

クラウドファンディングの目標金額と実現すること

 このプロジェクトでは、3つの目標を設定し、支援額に応じて原木園の整備を進めていきます。

第1目標:1,000万円 原木園の基本整備(圃場の開墾・土壌改良)

・圃場の開墾・土壌改良

・検査済みの母樹、台木の植栽および資材費

・ウイルス検査の実施費(基本検査)

・2025年度事業のため最小限の運営費(管理人件費・通信費・報告資料作成など)

第2目標:1,800万円 苗木生産体制の構築(品種拡充・ウイルス検査強化)

・苗木生産体制の整備(品種数の拡充・増殖基盤の確立)

・新しい品種の輸入・検疫(日本未入荷の品種、クローンを海外から輸入)

・追加の運営費(管理・広報・契約整備など)

第3目標:2,500万円 原木園の拡張と海外有識者の招聘セミナーの開催

・原木園の拡張(育成圃場の増設・試験栽培の開始)

・海外生産者を招聘してワインブドウ栽培の技術セミナーの開催

主なリターン品

・【JVA限定】チャリティーワイン

 全国の生産者の協力で造ったJVA限定のチャリティーワインをお届けします。北海道、新潟、長野、山梨、九州の5種類を用意しています。

・原木園内ボードへお名前掲載

 ご支援いただいた証として、原木園の入り口や支柱に、お名前入りのネームプレートを設置します。未来の苗木のそばに、あなたの想いが刻まれます(設置場所は選べません)。

・理事がワイナリーをご案内

 JVAの理事が自身のワイナリーを特別に案内。希少ワインの試飲とともに、栽培や醸造の裏話、今後の日本ワインの展望を直接語り合える特別な時間です。

・代表理事のプライベートワインセミナー

 代表理事・鹿取みゆきによる、プライベートワインセミナー。JVAの活動報告や原木園の意義、日本ワインの魅力を深く学び、味わえる濃密なひとときです(セミナーの内容はご相談させていただきます)。

日本ワインの未来のために、支援のお願い

 JVAは、「100年後の日本ワインのために」日本のワイン用ブドウの基盤をつくるという強い想いでこのプロジェクトに挑みます。

 しかし、この原木園の整備には多くの支援が必要です。

 ワインを愛する飲み手の皆さま、生産者の皆さま、酒販店や飲食店の皆さま、この取り組みに共感し、日本ワインの未来を共に築く仲間になっていただけませんか?

 「ワイン造りはブドウから。ブドウ作りは苗木から。

日本ワインの品質をさらに高め、世界に誇れる産業へと発展させるため、ぜひご支援をお願いいたします。

クラウドファンディング概要

プロジェクト名:「100年後の日本ワインのために——ウイルスチェック苗木の供給基盤づくり」

募集期間:2025年4月15日(火)09:00〜2025年6月13日(金)23:00

目標金額:第1目標:1,000万円、第2目標:1,800万円、最終目標:2,500万円

支援方法:https://readyfor.jp/projects/jva

主催:一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)

問い合わせ:info@jvine.or.jp

 ぜひ、このプロジェクトをSNSでシェアし、応援してください!

ハッシュタグ→ #日本ワインの未来を救おう #日本ワインの未来 #JVAを支援しよう #日本ワインを応援しよう


メディアの皆様

 4月20日(日)に第4回JVAシンポジウムを開催します。本シンポジウムは、日本におけるワインブドウ栽培の技術的進展や苗木の供給体制の課題、品種開発、そして日本独自のワイン文化を醸成するための知見を共有し、意見を交わす重要な機会です。ぜひご取材をよろしくお願いします。当日はクラウドファンディングに関する取材も現地でお受けすることが可能です。まずはお問い合わせをよろしくお願いします。

イベント名: 第4回 JVAシンポジウム(講演会およびワイン試飲会)

日時: 2025年4月20日(日) 開場12:30/開始13:00

会場:東京大学 生産技術研究所 An棟2階 コンベンションホール(東京都目黒区駒場4-6-1)

ワイン用ブドウ栽培の未来を語る—第4回JVAシンポジウム開催のお知らせ

プレスリリースはこちら→ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000138459.html

シンポジウム ご取材登録フォームはこちら→ https://forms.gle/XwrrLuPKitnYEPhG8

【本件に関するお問い合わせ】

一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)

担当:掛川

Email: info@jvine.or.jp


一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)概要

 一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)は、日本ワインの品質向上とワインブドウ栽培の発展を目的に2019年に設立された団体です。日本のワイナリー数が増加する中、高品質なワインブドウの安定供給が求められています。しかし、日本にはウイルスチェック済みの苗木を安定して供給する仕組みがなく、病害リスクの高い苗木を使用せざるを得ない生産者が多く存在します。JVAはこの課題を解決するために、ウイルスチェック済みの苗木供給体制を構築し、適地適作を推進しています。

 JVAは、全国のワインブドウ生産者・苗木生産者・研究機関・行政と連携し、新品種の導入や試験栽培を実施し、気候変動に対応する持続可能な栽培技術の確立を目指しています。また、ワインブドウの栽培技術に関するセミナーやシンポジウムを開催し、最新の研究成果や生産者の知見を共有する場を提供しています。

 さらに、JVAは日本ワインの国際競争力強化にも注力し、ブドウ栽培の合理化・省力化を推進することで、生産者がより高品質なワインを生み出せる環境を整えていきます。今後も「100年後の日本ワインのために」、持続可能なブドウ栽培の基盤を築き、日本ワインが世界に誇れる産業へと成長することを目指します。

 また、JVAでは、随時会員様を募集しています。毎年行われるシンポジウムやセミナーに会員価格で参加できるだけでなく、定期的に送られるニュースレターなどで、日本ワインの最新情報が入手できます。ブドウ生産者やワイナリー、酒販店の方が入会する法人会員と、日本ワインファンの方が入会する個人会員を用意しております。詳しくは以下のホームページでご確認ください。

一般社団法人 日本ワインブドウ栽培協会(JVA)

https://www.jvine.or.jp/

日本ワインの未来を共に築きましょう!

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