神田葡萄園の2022年は、過酷なヴィンテージ
日本ワインの文化振興・販売促進事業を展開する株式会社LASTSHIP(本社:広島県広島市、代表取締役社長:山下武)が運営する日本ワイン専門のモール型ECプラットフォーム「わいんびと」は、日本ワインの産地PR支援プログラム「ヴィンテージレポート」(以下、本プログラム)で、わいんびと生産者パートナーの有限会社神田葡萄園(所在地:岩手県陸前高田市、代表:熊谷晃弘、以下神田葡萄園)のヴィンテージレポートを発表いたします。
本プログラムは、日本ワイン生産者のヴィンテージレポートを発表し、日本各地のワイン産地の動向を年次で分かりやすく伝え、日本ワインの飲用体験をより価値のあるものにするための日本ワインの産地PR支援プログラムです。ヴィンテージはぶどうの収穫年を指し、ヴィンテージレポートは「ぶどうの生育」「収穫時期」「ワインの出来」で整理してヴィンテージ動向をまとめたものです。
本プログラム概要
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000093187.html
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神田葡萄園(岩手県)の2022年ヴィンテージレポート
総括
2022年を一言で言い表すなら「過酷なヴィンテージ」。とにかく天候に恵まれる事がなかった1年でした。ラブルスカ種は天候の影響を大きく受け、逆にヴィニフェラ種は少しずつ土地に慣れ、糖度の高い葡萄が収穫出来た、ちょっと変わった年でした。過酷なヴィンテージではありましたが、新しい発見があった年でした。
ぶどうの生育
春
桜などの開花も例年より少し遅かったように、葡萄の萌芽も例年より数日遅くスタート。その後、生育が早いキャンベルやナイヤガラ、サニールージュといった品種が開花を迎えますが、この時期にとにかく長雨が続きました。満開までの期間に低温と雨が襲い、実の粒が疎らに付いてしまう「花振るい」という障害をおこしました(花振るいは岩手県内で被害があったようです)。5月の降雨量は一昨年の2倍、昨年の1.5倍というデータからみても雨が多かったことを物語っています。
夏
梅雨は割と空梅雨で終わり期待しながら夏を迎えました。花振るいの被害以外は、ヴィニフェラ種は多少のべと病被害がありながらも割と健全に生育が進みました。この頃から生育スピードは例年並みに戻り、特にアルバリーニョやアルモノワールは着果数が充実していました。天候次第では良い年になるのでは!と思っていましたが、春~夏の雨の影響で生育の早いキャンベル等のラブルスカ種は粒が例年より肥大気味で、玉割れを心配しました。また8月の日照不足は深刻でした。1ヶ月を通して晴れの日のほうが少ない8月。また晴れの日には極端な高温となり葡萄には過酷な月となりました。
秋
いよいよ収穫を迎える時期。例年より遅くベレーゾン(着色)期を迎え、ぶどうの粒が軟化し糖が乗ってくる頃、やはり9月初旬の雨と同時に玉割れが発生(結果、キャンベルとナイヤガラは収穫を前倒して行いました)。9月後半からは逆に秋晴れが続き、ヴィニフェラ種にとってはゆっくりと成熟をさせることができました。
収穫状況
ラブルスカ種は前倒して収穫を行いました。そのため自社の食用品種の原料は例年より糖度が低めとなり収量も大幅減となりました。逆にヴィニフェラ種は秋の好天が続いたこともありゆっくりと成熟を待ち、例年より1週間~10日遅く収穫を行いました。アルバリーニョはようやく収量が1トンを超え、味わいも三陸の風土が表れる味が出てきたように感じます。アルモノワールも10年の樹齢を超え、少しずつ収量が上がっています。
ワインの出来
キャンベル・ナイヤガラなどのラブルスカ種は県内の買い葡萄を増やし、結果的にこれまでで最も多くの量を仕込むことが出来ました。葡萄を分けていただいた他の生産者に感謝です。今季から仕込み法を一部見直し、また新たな醸造法を取り入れたこともあり、全体的にしっかりとした味わいになっています。これは仕込み法以外の葡萄の樹齢も重ねてきた影響も大きく、三陸らしさがはっきりと主張している年だと思います。一方で降雨量が多かったことから水分量が多く、すっきりとした味わいに仕上がっているアイテムもございます。
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2022年ヴィンテージのおすすめワイン
ユナイト2022
商品URL:https://nihonwine.net/products/riaswine-unite
岩手を代表する品種に「リースリングリオン」という品種があります。リースリングリオンと甲州三尺を交配した白ワイン品種。当園でも数年前からこの品種の栽培を始め、収量が上がってきています。岩手らしい豊かな酸が特徴的な白ワインとなる三陸でも期待できる品種の一つです。ワイン名のUNITE(ユナイト)は、「融合」を意味する言葉です。自社畑と岩手の他産地のリースリングリオンを融合することで山と海のテロワールが感じられる味わいの白ワインとなっています。香りは青りんごや和柑橘、ボディは繊細でシャープながら潮を感じる硬質なミネラルをワインから感じられる事でしょう。ペアリングは生の牡蠣や白身の寿司をおすすめします。
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神田葡萄園とは
神田葡萄園は、明治38年に岩手県陸前高田市に創業。一時はワイン造りを辞めていましたが、2008年に現在の6代目(熊谷晃弘)が家業を継いだタイミングで、ワイン造りを再開。ブランド名「THE RIAS WINE – リアスワイン」には、ワインを通じて三陸の土地の素晴らしさを知って欲しいという願いを込めています。原料ぶどうは岩手県産100%にこだわり、創業から110年に渡って地域の人々に支えられてきた歴史を繋いでいく、地域に根差した実直なワイナリーです。
ワインのスタイルは「三陸の海産物に合わせたくなる味わいのシーフードワイン」。
三陸の特産品である「シーフードとのペアリング」をコンセプトに掲げています。この土地のぶどうは鉄分が少ないので、海産物の生臭さを助長しないメリットがあります。ワインになったときにミネラル感やアフターに感じる苦みなど、海産物に合わせたくなるような味わいが表れます。白ワインはフラッグシップ品種の「アルバリーニョ」を中心として、潮風を思わせる塩味と硬質なミネラル感、そして岩手らしい豊かな酸が感じられます。赤ワインは少量ながら、海産物とのペアリングを目的に樽を使用しないエレガントでミネラリーな味わいです。
会社名:有限会社神田葡萄園
所在地:〒029-2206 岩手県陸前高田市米崎町字神田33
代表者:熊谷 晃弘
概 要:https://nihonwine.net/pages/seller-profile/kandabudouen
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わいんびととは
わいんびとは、「日本ワインを近くする。」をコンセプトに、日本各地の日本ワイン生産者から直接ワインをお取り寄せできる、日本ワイン専門のモール型ECプラットフォームです。日本ワインならではの「距離の近さ」を活かした安心の生産者直送で流通によるワインへの負荷を最小限に抑え、デリケートなワイン本来の味わいを損ねることなく国内最短ルートでのお届けを実現。初めての方にも安心してご購入いただけるよう、生産者に直接ワインの質問や相談ができるメッセージ機能も提供しています。
サイトURL:https://nihonwine.net/
提供エリア:日本国内のみ
登録生産者:日本ワイン生産者のみ
決 済 方 法:クレジットカード(VISA、JCB、MASTER、AMEX)、Amazon pay、あと払い(ペイディ)
ユーザー登録:無料 ※ユーザー登録後、ログインすると全ての機能がお使いいただけます。
サービス概要:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000093187.html
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LASTSHIP 会社概要
会社名:株式会社LASTSHIP
所在地:〒731-5117 広島県広島市佐伯区八幡が丘1-8-32
代表者:代表取締役社長 山下 武
設 立:2018年3月
事 業:日本ワイン専門のオンライン市場わいんびとの企画・開発・運営、酒類の卸売・小売業
概 要:https://nihonwine.net/pages/company