2022年ヴィーニョヴェルデ・ワインが日本のプレミアムワイン市場でポジションを確立
このたび、ポルトガルで最も人気のあるワイン産地を代表するヴィーニョヴェルデ・ワイン協会は、2021年から2022年にかけて、日本への輸出量が減少したにも関わらず、輸出額が増加したことを発表しました。
最新の統計によると、日本への輸出量と価格は、近年増加していましたが、昨年2022年は対前年比-8.54%(44,520リットル減)の470,447リットルとなり、ここ10年で初の減少を記録したものの、その金額は、対前年比+5.89%(77,528ユーロ増)の1,393,199ユーロとなる結果になりました。
特に金額の増加は、2020年から2022年に日本のワイン消費が新型コロナの影響を受けたため、注目されるところです。この期間、日本の一般的なワイン愛飲者は、フォーマルな場やお祝いの場で高品質なワインをより多く消費し、より高額なワイン購入が輸入総額を押し上げ、ヴィーニョヴェルデ・ワインのプレミアム化の傾向を後押ししています。このプレミアム化の傾向は、日本でのヴィーニョヴェルデ・ワインの輸出額の増加にも反映されており、ヴィーニョヴェルデ・ワインが、日本のプレミアムワイン市場に位置付けられるようになっていることを証明しています。
2022年のヴィーニョヴェルデ・ワイン生産は、その他のワイン生産地同様、高温で降水量が少ない、気候変動に悩まされた年でしたが、生産量の10%増加を記録し、9600万リットルのヴィーニョヴェルデ・ワインと、262万リットルのミーニョ・ワインを生産しました。これはヴィーニョヴェルデ・ワインの生産地域がこのような状況に適応し、非常に質の高いブドウを生産し、ポルトガルで最も優れた白ワインを生み出す可能性があることを示しています。「ヴィーニョヴェルデ・ワインが、日本のプレミアムワイン市場においてその地位を確立していることを大変嬉しく思います。これは、私たちのワインの品質と多様性、そしてワイン生産者とボトラーの努力と献身を証明するものです。今後も日本のパートナーと協力し、より多くのワイン愛好家にヴィーニョ・ヴェルデのユニークで多様なワインを紹介できることを楽しみにしています」(ヴィーニョヴェルデ・ワイン協会 プレジデント ドーラ・シモイスのコメント)
ヴィーニョヴェルデ・ワインは、ポルトガル北西部のヴィーニョ・ヴェルデ地方の限定された9つの小地域で、地域に自生するぶどう品種だけを使って生産されているワインです。ポルトガルで最も古いワイン産地のひとつであり、白ワインだけでなく、赤ワイン、ロゼ、スパークリング、そして、ブランデーも生産しています。フレッシで若々しいスタイルが特徴ですが、高い貯蔵性を秘め、複雑で濃厚な香りと味、ミネラル感がある洗練されたワインもあり、食事とのペアリングにも最適です。その若々しくてフレッシュな味わいから、軽めの食事とのペアリングが想像されがちですが、フルボディで奥深いもの、しっかりしたストラクチャーで複雑な味わいのものも生産されており、肉や魚のグリル、和食や中華など、幅広いお料理とのペアリングを楽しんでいただけます。
16,000ヘクタールのぶどう畑、16,000の生産者、400のボトラーから1,400銘柄のワインが作ており、45のぶどう品種がヴィーニョヴェルデPDO(原産地呼称保護)に、67ぶどう品種がミーニョPGI(地理的表示保護)の認証を受けており、地域的な伝統的な製法に基づく方法で生産され、高品質であることが保証されています。そしてヴィーニョヴェルデ・ワインは、100の国と地域に輸出されています。
<ヴィーニョ・ヴェルデ・ワイン協会とは>
ヴィーニョ・ヴェルデ・ワイン協会は、1926年ヴィーニョ・ヴェルデにおけるワイン生産と販売を管理するために設立された「ヴィーニョ・ヴェルデ」原産地統制名称と(CAO)と「ミーニョ地方」地理的表示(GI)に関する地域および国の遺産を守ることを目的とした同業者団体です。
ヴィーニョヴェルデ・ワイン協会 公式HP(日本語): https://www.vinhoverde.pt/ja/homepage