「賞味期限3分の2ルール」で正規ルート販売不能。マクアケ税・送料込み3100円のアカシアハチミツを10個1.1万円。ストアーズECサイトで販売開始、https://labarat.stores.jp/
ハンガリー・パンノンハルマの3代続く養蜂家、Nagyさんのアカシアハチミツを昨夏、初めて輸入しました。このハチミツはマクアケさんの先行販売などでほとんど売り切ったのですが、今春に輸入したハチミツは販売先を探しているうちに、賞味期限が1年になってしまいました。メイン商材が賞味期限のないワインのため、今の時点になって「賞味期限3分の2ルール」に直面、途方に暮れています。
昨夏にマクアケさんで先行販売した際は1個税・送料込み3100円(早割)でしたが、賞味期限が来年9月末になっておりますので、10個ご購入の方には1個平均税・送料込み1100円でお送りします。プレゼント用に購入していただいても、ご友人と一緒に購入していただいてもかまいません。1個や2個なども用意しています。送料は購入総額1万円から無料にしていますので、ワインも10~20%オフにして送料無料にしやすくしています。
水分量をとことん減らし、糖度が高まったハチミツは品質的にはとても高いものと自負しています。ぜひ、素晴らしいアカシアハチミツの救済、食品ロス削減に向けよろしくお願い致します。弊社ストアーズECサイトでご購入いただけます。
■ご挨拶
初めまして。ハンガリーワインとハチミツを輸入している株式会社La Barat(ラボラ)代表取締役の飯塚隆志と申します。弊社は3年前からハンガリーのワインを輸入し、昨年夏からハチミツの輸入も始めました。メイン商材は世界三大貴腐ワインの1つであり、貴腐ワイン発祥の地のワイン、トカイワインです。
東京・三田の駐日ハンガリー大使館でこれまでに3度、ワインとのペアリングイベントやピアノイベントを行い、今回のハチミツをチーズに垂らした1品を毎回、極上トカイワインとともに味わっていただいています。
写真はその時の様子です。
■賞味期限3分の2ルール
メインが賞味期限のないワインのため、賞味期限3分の2ルールを知らなかったのですが、つい先日、大手の食品卸会社と商談した際に「賞味期限が3分の2残っていないと買えない」と言われました。ハチミツの賞味期限は日本では瓶詰めから1~3年とされており、弊社では2年に設定していました。
つまり、賞味期限が1年4カ月残っていないと大手には扱ってもらえない。今回のアカシアハチミツは船便で輸入したうえ、一緒に入れるワインの検疫手続きなどに手間取り今春に大阪港に到着した時点でほぼ8カ月が経過。1年を前にあせり始めたところ、「3分の2ルール」を突き付けられ、「廃棄処分」という文字が浮かびました。
■3分の1で特売するのは、純度抜群・Nagyさんのアカシアハチミツ
今回、10個まとめ買いの場合で3分の1の価格で特売するアカシアハチミツは、ハンガリー・パンノンハルマの3代続く養蜂家、Nagy Balazs(ナギー・バラス)さんのアカシアハチミツです。ハンガリー人の友人が一昨年、「すごく透明なアカシアハチミツがある」と連絡してきてくれたことが輸入のきっかけです。
とてもきれいで、雑味のないきれいな味わいは素材の味を邪魔することがなく、素材にハチミツの甘みとうまみだけを足してくれました。酸っぱさの多いイチゴに垂らしてみると、イチゴの酸味、味わいそのままに甘みが増してとてもおいしく、ブルーチーズにかけると、ブルーチーズの独特な味と香りはそのままに甘みだけが加わり、とてもおいしかったのです。ハチミツブルーチーズは、弊社のメイン商材である極甘口のトカイワインにぴったりマッチする。だから輸入を決めました。
下記はマクアケさんの昨年夏の記事です。
https://www.makuake.com/project/hungary_honey/
■純度が高いために透明に
Nagyさんのハチミツが透明なのは、アカシアのハチミツの純度がとても高いからです。アカシアのハチミツはもともと透明度が高いのですが、多くのアカシアハチミツには他の花の蜜が混じっているために黄色みかがっています。
Nagyさんは写真の奥に広がる広大なアカシア林で採蜜しています。それでも同時期に咲く花の蜜をミツバチが巣箱に入れることがあるのですが、Nagyさんはアカシア以外のハチミツが混じり始めたら巣箱を閉じて、アカシアの純度が高い状態を保っているのです。だからこそ、これほど透明なのです。
ちなみに、Nagyさんは、世界遺産になっているパンノンハルマの修道院近くに住んで採蜜しており、修道院の土産物屋さんでも販売されています。
■水分少なく、糖度が高い究極のハチミツだから、品質劣化は少ない
Nagyさんのハチミツの品質の高さを証明するのは純度だけではありません。水分と糖分も大事な要素です。日本では天然ハチミツの水分量は22%以下とされているのですが、Nagyさんは「16、17%が一番おいしい」として、巣箱のなかでミツバチが水分を飛ばすのを待ちます。下の写真はNagyさんのご自宅を訪ねて、輸入するハチミツの水分量を測ってもらっている様子ですが、16.8%と表示されています。
上の数字83.4は100グラムのハチミツに83.4グラムの糖分が含まれていることを示した分析結果です。日本では78グラムあれば良しされるのが一般的なようですが、それを大幅に上回っています。
もし、水分を16%台まで飛ばさなくても78グラムの糖分は確保できます。そしたら、楽できるうえに、水分が多い分だけ量が増え、たくさん売れます。でも、それをしないのが、Nagyさん流なのです。
写真は現地で撮影したNagyさんです
ちなみに、ハチミツは殺菌力があり、腐らないといわれています。水分が少ないほど、糖分が高いほど腐る可能性は減ります。また、世界最古の酒はハチミツが自然発酵したハチミツ酒と言われていますが、これも水分がなければ発酵しませんので、水分が少ないNagyさんのハチミツは味の変質がしにくいと言えます。
でも、賞味期限が来年9月末に迫っているので、やむを得ないのです。
■ハチミツ紅茶、ハチミツコーヒーなどにも
このところ、ハチミツ紅茶やハチミツコーヒーの顆粒タイプが商品化され、ヒットしています。ハチミツをパウダー状にして紅茶葉に混ぜたパックや、スティック状のハチミツコーヒーもあります。手軽に楽しめるのはとても素晴らしいと思いますが、中には甘味料を使っているものも見受けられます。
私の経験でいうと、アカシアハチミツのコーヒーは抜群においしく、ハチミツだけあって元気になった気にもなれます。ハチミツ紅茶好きの知人は、「コーヒーにも紅茶にも合う」と話していました。また、夏の時期ならやっぱりハチミツレモン。レモンを絞ってアカシアハチミツを混ぜて炭酸で割って氷を入れる。抜群です。来年9月末まで賞味期限はありますので、来夏にも楽しめます。
■マクアケ時の税・送料込み3100円を、10個だと税・送料込み1個1000円に
昨年夏にマクアケさんで先行販売した際は1個税・送料込み3100円(早割)でした。
これを10個ご購入の方には1個平均税・送料込み1,100円の1.1万円でお送りします。プレゼント用に購入していただいても、ご友人と一緒に購入していただいてもかまいません。ぜひ多く方にNagyさんのアカシアハチミツのきれいな味わいを楽しんでいただきたいと思っています。1個や2個などの商品も作っていますが、割引率が低いうえに、送料がかかります。ただし、購入総額が1万円を超えると無料にさせていただきます。
このため、弊社のメイン商材である貴腐ワインなども10~20%オフで販売させていただき、1個や2個の人にも送料無料になりやすくしております。https://labarat.stores.jp/
水分量をとことん減らし、糖分が高まったNagyさんのアカシアハチミツは品質的にはとても高いものと自負しています。ぜひ、素晴らしいアカシアハチミツの救済をよろしくお願い致します。
■ハンガリーの単位面積農薬使用量は日本の5分の1
MYHONEYJOURNALの記事によると、「ハンガリーの農薬へのルールは日本より厳しく、耕地単位面積当たりの農薬使用量は日本が 11.8Kg/ha に対してハンガリーは 2.25Kg/ha と、5分の1程度になっています」とのことです。
https://www.myhoneyjapan.com/journal/2021/12/08/hungary/
日本はわりと農薬を使用する国であり、ヨーロッパはわりと使わず、有機や無農薬を好むイメージは持っていました。ハンガリーでは多くのワイナリーがなるべく二酸化硫黄やソルビン酸を使わないようにしているように感じます。
しかし、5分の1とは知りませんでした。また、猪瀬聖さんというジャーナリスト兼翻訳家のヤフーニュース「国産蜂蜜から発がん性疑惑の農薬を検出」によると、グリホサートという発がん性が指摘されている除草薬の検出率は国内産ハチミツ75%、アルゼンチン産77%、カナダ産47%、ニュージーランド産20%ですが、ハンガリー産はなんと0%とのことです。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/00274a3bb776af420a131bc305a4305c67c68783
■スケジュール
今週日曜日の午後から販売を始めました。知人中心ですが、何人もに買い求めていただけています。お届けした方からは「今朝パンに付けて頂きました。ハチミツの香りが口いっぱいに広がって頬が落ちました(^^) 朝から贅沢気分です。」とのメールをいただきました。
購入者には3営業日以内に発送しております。
■最後に
ハンガリーでは今、物価高騰が激しく、ハチミツ好きのハンガリー人であるにもかかわらず、ハチミツの買い控えが起きています。そのことは、地元のスーパーに行けば、すぐにわかります。ハチミツ売り場が荒れているのです。数年前はきれいに並んでいたハチミツが欠品だらけなのです。
ハンガリー人の友人に聞くと、その影響は養蜂家を直撃し、廃業する養蜂家が出始めているとのこと。Nagyさんは実直な養蜂家としてすばらしいハチミツを送り出しているので、廃業の危機には面していませんが、それでも生活はしんどくなってきていると思います。
今回、私の無知により、ハチミツを正規ルートで販売することができなくなり、大幅に損をすることになりました。結果、次回のハチミツの購入資金がなかなか出しにくい状況にあるのですが、せめてNagyさんにはこれまで通りのこだわりの実直なハチミツづくりをしてほしいと思い、なんとか来年のハチミツも輸入したいと思っています。
よろしくお願い致します。