福島県富岡町と産経新聞社は8月16日(土)から3日間、首都圏の親子6組12名が参加する「富岡町の今を知るツアー」を実施します(旅行企画・ 実施:有限会社ウインズトラベル)。ツアーは東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故から復興する富岡町の〝今〟を知ってもらい、風評の払拭を図り、富岡町の復興を応援することを目的としています。

ツアーでは釣り船でのヒラメ釣りのほか、ヒラメのさばき方を学ぶ料理教室やヒラメづくしのフルコースディナーを味わう夕食会を通じて、富岡町の魅力を体験。また食品検査所で放射性物質の検査の様子を見学し、放射線に関する講座も行い、食品の安全性について学んでもらいます。このほか、ブドウ栽培とワイン作りを行っている「とみおかワインドメーヌ」でのボランティア体験やタマネギ栽培農家の訪問など、復興に向けた新たな取組についても知ってもらいます。参加者には、ツアーで体験したことをそれぞれのSNSに投稿し富岡町の〝今〟を多くの人に発信します。
「富岡町の今を知るツアー」実施概要
【スケジュール(予定)】
8月16日(土)
07:00 東京駅八重洲北口改札前集合
10:58 JR常磐線・富岡駅着(ひたち3号)
13:30 「小浜風童太鼓」体験・交流会
15:30 「とみおかアーカイブミュージアム」見学
8月17日(日)
08:00 富岡漁港から長栄丸に乗船し「ヒラメ釣り体験」
14:10 「日常にあるトリチウム」講座
15:10 富岡町食品検査所での「放射性物質検査」見学
15:10 とみおか学びの森での「ヒラメのさばき方料理教室」
17:30 Ra-Fandでのヒラメづくしの夕食会
8月18日(月)
08:30 「とみおかワインドメーヌ」でのボランティア体験
10:30 「とみおかワイナリー」でのBBQランチ
12:30 玉ねぎ栽培農家見学
14:00 アクアマリンふくしま見学
16:29 JR常磐線・泉駅発
18:43 東京駅着(ひたち22号)
主催:富岡町
運営:産経新聞社
実施日:2025年8月16日(土)~18日(月)
参加者: 首都圏在住の親子6組12人
参加条件:各自のSNSにツアーで体験したことなどを投稿
参加費:1組1万円
◎富岡町の〝今〟
福島県沿岸部の浜通りに位置する富岡町は、2011年3月11日の東日本大震災の津波で大きな被害を受けるとともに、原発事故により全町避難を強いられました。その後、17年4月に一部の区域を除いて避難指示が解除され、住民の帰還がスタート。23年4月には桜並木で全国的に知られる「夜の森」地区を含む特定復興再生拠点区域の避難指示が解除され、これで町の面積の93%で居住ができるようになりました。
町の新たな特産品にしようと、ワイン用のブドウやタマネギ、パッションフルーツ、バラの栽培に取り組むなど、復興に向け歩みを進めています。19年に再開された富岡漁港を拠点とする釣り船「長栄丸」は、漁業資源の回復により、大物のヒラメが釣れると、人気を呼んでいます。船長の石井宏和さんは「福島の豊かな海を守りながら、その魅力を伝えていきたい」と話しています。 23年に「夜の森」地区にオープンしたフレンチレストラン「Ra-Fand」の松崎達哉シェフは「福島のヒラメは身が肥えていて、脂ののりもよく、本当においしい。野菜も地元産にこだわったコース料理を楽しんでほしい」と語っています。今年5月には、ブドウ栽培とワイン造りに取り組んでいる「とみおかワインドメーヌ」が富岡駅前に「とみおかワイナリー」をオープン。新たな観光スポットとして注目を集めています。